事務局長メッセージ


事務局長の伊藤でございます。
加えて専務理事を兼務させて頂いております
改めまして宜しく御願い申し上げます

協議会加盟団体における情報の共有、理事会で頂いたご提言の具現化を図り
共有課題においては、統一事業等の計画を行ない、更なる本運動の推進と
継承に至りますようご指導を賜り、事務局一同、皆様と共に邁進致したいと
存じます

昭和44年に本運動の提唱がなされ、埼玉県では3年後の昭和47年には
「埼玉連合会」を発足しております
私は昭和62年から埼玉連合会の「青年委員会」に席を置かせて頂きまして
活動をしてまいりました
ご縁があって、第4回全国大会のテーマであった「拓」を趣旨とし、開設が
なされた「中央拓塾」に入塾。2期生として、明社運動の行動理念を学ばせて
頂いた経緯がございます

平成2年7月からは埼玉連合会に於きましても、人材育成、継承者育成を願い
武正会長の諮問機関として、地方拓塾の位置付けで「埼玉塾 (後にさきたま塾)
検討委員会」が発足致しました
奥田常任理事を委員長とし、協力団体・教区三役 (当時は提唱団体という表現)
湯本事務局長、事務局、青年委員会 と 総勢20名で構成された検討委員会は
分科会で論議の後に答申、更には運営委員会を経て3年間をかけ平成5年6月に
開催に至りました
このさきたま塾は1期を2年間で6回の研鑽とし3期まで行われました
そして「さきたま塾」の名を変えることなく今も引き継がれております

連合会から連絡会へ、そして現在の協議会に至るまで、本運動の組織体には
時代とともに社会構造の変化に対応するために大きな変遷がございました
単にその指針に従ってだけいれば、各地区が単独の運動媒体として分散して
しまうはずでしたが、埼玉県は全国にあっても異例の30以上の明社運動体が
集う「埼玉県協議会」を残すことが出来ました。資金や人材、拠点の交渉など
現在に至るまでの先輩方のご苦労は本当に計りし得ないものがございます
本運動のために是非とも継承し存続すべき活動基盤であると私は想います

昨年の8月には本ホームページを開設致しました
全国明社50周年のテーマ「伝統と革新」に加えて、埼玉県協議会においては
「ローカルにしてグローバル」の文言を載せております

明るい社会づくり運動の着地点は「世界平和」ではありますけれども、実現の
第一ステップは、まさにローカルな「足下」にあるものと考えています
足下が平和でなければ、家庭、地域、県、日本、世界への平和展開は難しい
そして、視線が上ばかりでおりますと足下が観えず、つまづいてしまいますし
足下ばかり観ておりますと自身がどこをどう歩いているのか判らなくなります
自身の歩みが「点」ではなく地区明社のつながりの「線」であったり、協力団体や
全国明社とのつながりという「立体」で感じられるようにしたいと考えます
明社運動の歴史においても同様に体感として観えるようにしたいと想います

そして目的は「世界平和」ですが、私達にはその達成手段として、諸先輩に残して
頂いた「地区明社」という媒体があります
この地区明社の仲間と共に、ローカルではありますが、足元の平和推進活動を
日々実践していることが、実は意識はしなくても湖面に投じた一石が波紋として
拡がっていくように、グローバルな「世界平和」に直結していると想うのです
そんなイメージを「ローカルにしてグローバル」という文言にしています

「袖振り合うも他生の縁」と言いますが「多少」ではなく「他生」と書くことが
多いようです。道を歩いていて見知らぬ人とすれ違うのも、前世からの因縁による。
行きずりの人との出会いやことばを交わすことも単なる偶然ではなく、縁があって
起こるものであるという意味だと聞いています

明るい社会づくり運動の真骨頂は、単なる社会奉仕団体に留まらず、広く社会に
「共に世界平和を目指したい」という意識の「縁づくり」と、平和の一石を投じる
「種まき」にあるものと私は想っています。

提唱者は平和実現のための媒体を自身が設立した教団に留めることをしませんでした。
世界の宗教者においては「世界宗教者平和会議」というステージを創られました。
広く国民においては「明るい社会づくり運動」というステージを提唱頂きました
この次元は異なっても、世界平和のための運動手段としては同じ重さであると私は
認識しております

世界は、地球温暖化を少しでも遅らせるために「脱炭素社会」を目指し始めました
過度な欲望を捨て4R(リフューズ・リデュース・リユース・リサイクル)を推進し
人間として肌の色、性別を問わず、平等に生活が営めるよう意識をし始めました
SNSによって、瞬時に世界中の情報を共有できるようになったことも要因ですが
否が応でも世界は関係しあって存在していることを知りました
コロナ環境で「利他の精神」でないと世界は共存共栄できないことを知りました

運動発足当時の社会情勢も、もちろんそうでしたが、こうした潮流を考えますと、
今こそ、提唱者の理念が活きてくる時代ではないかと考えています
おかげさまで私たちは、その意味を知っていますし行動基盤もあります

私も皆様におかれましても、それぞれ生きてきた環境、育った過程が異なります故、
観方、経験値も異なります。したがいまして考え方が一緒であるわけがありません
だからこそ、考える視点や角度の違う方々と出会い、そのご縁によって学びあえる
ものと考えております

共に頂いたご縁を大事にし、皆様と共に学び、明るい社会を実現致したいと存じます
宜しく御願い申し上げます